高校中退という逆境を乗り越え挑むプロ野球への道
渡邉一生さん(体育学科3年)は、高校中退後、プロ野球選手になる夢を追いかけ、通信制高校に通いながらクラブチームで野球を続けました。仙台大学入学後、2024年春季リーグ戦で投手として本学を優勝に導き、全国大会でも活躍。大学日本代表にも選出され、第31回ハーレムベースボールウィーク、第43回プラハベースボールウィークの2大会で優勝を経験し、学業と野球を両立させています。渡邉さんに、野球とともに歩んだ過去?現在?未来について語ってもらいました。野球とともに歩んだ過去?現在?未来について笑顔で語る渡邉さん
?身体の動きや動作解析の勉強がしたくて仙台大学を選んだ
現在、体育学科コーチングコースに所属しています。特に、運動学とスポーツバイオメカニクスの授業に興味を持ちました。野球を続けること以外に、身体の動きや動作解析の勉強がしたいという理由で仙台大を選びました。スポーツバイオメカニクスの授業で、投手がオーバーハンド?サイド?スリークォーターの位置で投げると速い球が投げられることを学び、自分の投球スタイルに納得しました。授業で学んだ動作解析やトレーニング方法を取り入れ、怪我なくシーズンを乗り切るための身体作りをしています。授業で得た知識を活かし、自分の投球動作を動画にしてSNSで発信しています。フォロワーは2万2千人を超え、自己成長とともに新たな繋がりも広がっています。卒業研究は「身長と運動能力の関連性を探る」
卒業研究では「身長と球速の関係」について取り組む予定です。身長が低くても高いパフォーマンスを発揮できる選手の特性に注目し、身長と運動能力の関係を明らかにしようと考えています。バスケットボール日本代表の河村勇輝選手や富樫勇樹選手、大リーグの今永昇太投手、プロ野球の山岡泰輔投手や宮城大弥投手も身長が低いですが、優れたパフォーマンスを発揮しています。好きな言葉は「逆境」。その言葉の通り、困難を乗り越えることで自身を成長させる強い意志が感じられる
勝負飯は仲間とのラーメン:ストレスを避け自分に合った食生活
食事は管理した方が良いと思いますが、ストレスを避けるために自分に合った食生活を心がけています。太り過ぎず痩せ過ぎずの状態を保ち、冬の期間は白米を食べて体重を増やす意識を持っています。一時期はささみなどを食べて体脂肪を落とし体重を増やしたこともありましたが、味に飽きてストレスとなり野球に集中できませんでした。大事な試合前には仲間とラーメンを食べるのがルーティンで、勝負飯として楽しんでいます。休日はドライブやショッピングを楽しむ
休日は仙台の定義山や秋保にドライブに出かけたり、洋服を買いにショッピングに行ったりして楽しんでいます。音楽もよく聴いています。特にエミネムの「Without Me」という曲が好きで、彼がモデルとなった映画「8 Mile」はオススメです。エミネムが白人初のラッパーとしてパイオニア的存在であるように、自分も高校を中退し、苦しい時期もありましたが、今大学日本代表に入ることができました。今後に向け、プロ野球選手として活躍する道を切り拓いていきたいです。硬式野球部に所属する親友で同級生の石塚天平さん(写真下)は、渡邉一生さんをあらゆる面で支えている。二人の強い絆が印象的だ
仲間?信念?決意???そして未来へ
「今は辛いかもしれないけれど、耐えていれば良い仲間と未来が待っている。人に優しく、自分に厳しく。」という信念を持ちながら、チームメイトに支えられつつ学業と野球を続けています。国際試合の経験を活かし、チームの勝利に貢献し、秋のリーグ優勝、東北地区代表決定戦優勝、明治神宮大会優勝を目指しています。応援よろしくお願いします!渡邉一生さんの挑戦は続きます。皆さまからの温かい応援をよろしくお願いいたします。
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